Lee Enf 4

皆さんこんにちは


今回はイギリスの象徴ともされる銃、リー・エンフィールドライフルを紹介したいと思います。

イギリス=パンジャンドラムから始まる謎の思想

なんて言われがちですがいいものを作るときは作るんです。

概要

1888年に制式採用されたリー・メトフォード小銃の改良型として開発されたもので、1895年から1958年までの60余年間にわたり度重なる改良を加えられ、外見・仕様・弾薬を変えながら、イギリス軍以外にも大英帝国およびイギリスの植民地及びコモンウェルスの諸国の軍隊や警察において広く用いられた。

イギリス軍では1958年にL1A1に制式小銃の座を譲った後も1960年代初頭まで使用されており、今でも、インドの各州警察など一部のコモンウェルス諸国・元植民地の治安維持部隊等では現役である。

現在でも人気は高く、イギリス人にとって紅茶、フィッシュ・アンド・チップスと並んでこよなく愛されている重要なものと言われている。

総生産量は1億7百万丁を越えると推定されている。

Wikipedia リー・エンフィールド


イギリスと言えば…このリー・エンフィールドでしょう。え?L85?…あいつはもうドイツの子だよ。

さて、そんなリー・エンフィールド小銃のベースとなった銃がリー・メトフォード小銃です。
Lee_Metford_No.1
優れたボルトアクションメカニズム、10発の脱着可能な箱型弾倉など当時のボルトアクション小銃としては画期的、かつ後のリー・エンフィールド小銃にも引き継がれる点の多いリー・メトフォード小銃ですが実はそんなに知名度は高くありません。

なぜならイギリスの正式採用銃としては植民地戦争で猛威を振るったマルティニ・ヘンリー銃とリー・エンフィールド小銃と板挟みにされ比較的短命に終わったためです。…かわいそ

さて、そんなメトフォードを改良し完成したエンフィールドですが、当然長期にわたる運用に差し当たって幾度もの改良やバリエーションの開発が行われています。そんな中でも特に著名なものを今回は紹介します。

short magazine Lee-Enfield MkⅢ
SMLE_MKIII

各モデルの中でも一番の知名度を誇るといって過言ではないのが本モデルです。
名称は頭文字をとってSMLEと表記されることもあります。

第一次世界大戦において使用されそのボルト後退量の少なさと装弾数の多さを生かし1分間に20~30発の射撃の可能にしました。
その結果たった10人程度のライフル分隊の射撃がドイツ軍に機関銃の射撃と誤認させた、という記録も残っています。

ちなみに名称のshort は後に続くマガジンの長さをを指すものではなく、最初期に採用されたMagazine Lee-Enfield の銃身長(30.2インチ)を基準とし、それよりも短いという意味でのshortでした。

Rifle No.4 MkⅠ
Lee-Enfield_No_4_Mk_I

第二次世界大戦において運用されました。
名称がだいぶ変わってますが同じリーエンフィールドです。
第1次世界大戦後に武器の名称について改定があり、SMLEはRifle No.1 MkⅢなどと呼ばれるようになります。
この銃の特徴は何といっても大量生産に重きが置かれている点です。また肉厚のヘビーバレルを採用しているため、重量も増加しています。
また、既存の銃剣とは違うスパイクタイプの銃剣が採用されました。これは兵士たちに「肉通し」「豚を突く棒」などとあだ名されました。
SMLE_No4_Mk1 bayonet


…ちなみにこの銃剣、当時首相のチャーチルが戦局の悪化に際し、

「槍でもいいから持って戦わんかい!」


と陸軍省に言ったところ何を思ったか本当に鉄パイプに本銃の銃剣を溶接した槍(ホーム・ガードパイク)がホーム・ガード(国防市民軍兵)に支給されてしまいました。
homegard


…さすがイギリスだぜ。

Rifle No.5 MkⅠ ”ジャングルカービン”
jungle carbine
第二次世界大戦末期、空挺部隊の要求に基づきより軽量かつ短く設計された空挺向けモデルです。
戦後の東南アジア方面での作戦に使用されたため、ジャングルカービンの通称で知られます。

銃身を切り詰めたために反動が増加。その反動を少しでも和らげるためにラッパ型のフラッシュハイダーとストックにゴムパッドが装着されているのが特徴です。
それでも問題の解決にはならず、1947年には生産が終了しました。

デ・リーズルカービン
de-lisle-
特殊作戦用にSMLEをベースに設計されて消音ピストルカービンです。
使用弾薬は45ACP弾でM1911拳銃のマガジンをそのまま使用します。

サプレッサーと亜音速弾である45ACP弾は相性がよく、その銃声は約85デシベル(走行中の電車内くらい)までに軽減することが可能でした。

85デシベルというとかなりうるさく感じてしまいますが現代のMP5SD系列の9×19mmでは60-70デシベル、サプレッサーを使わない45ACP弾は160デシベル程度であることを考えると当時としては十分な消音効果と言えるでしょう。

また本銃はこんな場所にも利用されています。
114514
これは第二次世界大戦でイギリスが運用したマチルダ2歩兵戦車に取り付けられたスモーク・ディスチャージャ―です。SMLEの機関部がそのままついているのがわかると思います。
こんな場所にも使われるリー・エンフィールド…すげーなお前…

動画

 


リー・エンフィールド小銃のトイガン
国内メーカーでモデルアップをしているのはKTWだけです。
お高いですが品質は間違いなく、実射性能も申し分ありません。


それ以外になると海外製になります。価格は低めですが品質にはばらつきがあり海外製品は総じて調整を前提に購入することをお勧めします。



形だけでいいという方にはDENIXの観賞用がお手軽価格で入手できます。
よく見るとつくりの甘い点もありますが、観賞用として壁にかけておくなどの用途では充分なクオリティと言えます。




いかがでしたでしょうか?英国面というと独創的な思想…みたいな風潮がありますが決してイギリス製兵器はすべて駄作、というわけではないのです。